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No.28 保温材(断熱材)について

恒温液槽が恒温を保持するために 大切な要素の一つに、液槽が保温(断熱)されていることが挙げられます。
もちろん、温度調節器やヒーター、冷凍機、撹拌機といった部品がないと恒温液槽は機能しませんが、水槽に保温(断熱)がされていないと室温などの外因によって水槽内の液温が左右され安定した温度環境を実現できません。

弊社では次の2種類の保温材(断熱材)をその製品にあわせて選択し、安定した温度環境を実現する製品づくりに取り組んでいます。

恒温水槽・恒温油槽の場合、使用温度域が常温(※1 20℃)以上

・グラスウール

ガラスを繊維化して固めた空気をガラス繊維に閉じ込めることで 優れた保温性(断熱性)を実現します。
しかし、低温で使用するとグラスウールの中の水分が結露してしまい、 保温効果を損なうだけではなく電気的な不具合の原因にもなります。
恒温水槽は、常温以下でご使用しないでください。
※1 弊社では常温を 20℃前後としています。

低温恒温水槽の場合、使用温度域が常温(※1 20℃)以下を含む

・ウレタンゴム系シート

発泡ウレタン・ ウレタンはその内部に空気の泡を含む構造でグラスウール 以上に保温性(断熱性)が高く、水分の結露が起こらない ため、低温での使用にも十分効果を発揮します。
※1 弊社では常温を 20℃前後としています

弊社では、お客様のご希望に合わせた製品(特別仕様)も承っております。
ご使用の温度範囲にあわせ て、適切な保温材(断熱材)を選択いたしますので、お問い合わせの際には、ぜひご使用温度範囲をお知らせください。