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No.42 温度計について

温度計というと 理科の実験で使用したガラスの温度計が思い浮かぶ方が多いと思いますが温度を測定する計器の総称が温度計で、他にも金属製温度計、電気式温度計などがあります。

ガラス温度計は、ガラス管の中の液体の温度変化により膨張する 性質を利用して温度を測定するものです。

金属製温度計は、感部にバイメタルを用いその温度変化に伴う変形を指針の部分に変換して測定するものです。

電気式温度計は 温度を表示する温度計指示計と温度を感知する温度センサーで表示され温度センサーの素材の温度に対する抵 抗値の違いを測定して表示するものです。
温度センサーの素材に は主に 白金抵抗体(Pt100Ω)、サーミスタ、熱電対がありますが 素材により精度が異なります。
また、同じ素材の中でも等級により誤差の許容差が異なります。

温度計は、独立行政法人産業技術総合研究所の計量標準総合センターが 国家基準となる特定標 準器を維持、管理しています。
計量法トレーサビリティー制度(JCSS)により校正された温度計の 校正値は国家基準の特定標準器の値に遡及することができます。

各製造メーカーでは、上記にもとづき 社内の基準器をトレースしており購入する製品に対して成績書を取得することも可能です。
例えばガラス温度計では、独立行政法人産業技術総合研究所の成績証明書が付いた国家基準器とトレースされた基準温度計とトレースした基準温度計、その基準温度計とトレースした標準温度計 、製造メーカーの成績証明書つきなどがあります。

また、お客様でも普段使用されている温度計と社内の基準温度計と比較構成される場合、 弊社の温度検査槽がお役に立てると思いますので是非お問い合わせください。