恒温水槽と恒温油槽は 同じような構造ですが、それぞれ使用する媒体液にあわせてヒータ ーや撹拌機を設計しています。
例えば 恒温水槽の水用ヒーターに比べ恒温油槽のシリコン オイル用ヒーターはW(ワット)密度を低く設計しています。
これは水とシリコンオイルの比熱の違いによるもので 水用ヒーターの製品でシリコンオイ ルを使用すると シリコンオイルは水よりも比熱が小さいので 水と較べて早く液温が高 くなりヒーターの表面温度も高温になってしまいます。
そのためヒーターの表面にシリコンオイルが焼付いたり、腐食しやすくなってしまいます。
では、W密度を低くするというは、どういうことでしょうか?
W密度は ヒーターの電力(w)をヒーターの表面積(㎝2)で割った値で、弊社で主に使用 しているシーズヒーターは、発熱線を金属のパイプに中に通していますので、W密度はヒー ターの電力(w)÷(パイプの直径×3.14×ヒーター発熱部の長さ)とも言い換えられます。
実際には弊社では長年の実績により恒温水槽用の水用ヒーターはW密度が7W/ ㎝2、恒温油槽用のシリコンオイル用ヒーターは W密度が 4W/㎝2 を基準に製品の設計を行って おります。